三重県 N様 22R-E エンジンオーバーホール 50ハイラックス
今回はエンジン単体でのご依頼でUSトヨタの50ハイラックスのエンジンオーバーホールに
なります。
経緯ですが既存のシリンダーブロックにクラックが入り冷却水が漏れ、当初は溶接修理の
方向で進めておりましたが諸条件が厳しく断念しアメリカ製リビルドエンジンを購入されたのですが
チャイニーズパーツが多いとのことで信頼性が高い日本製パーツを使用し再オーバーホール
となりました。
早速分解すると。
ここまでは特に変わった様子はありません。
ヘッドを外しピストンが見えました。
そして次に。。。
これです。
タガネでこついた様な跡。。全気筒この傷がありました。
#4のコンロッドに関してはスラストが全くなく固着
しきっていました💧
子メタルに深い線傷。。
クランクピンの給油孔にはキリコ。。
おまけにピストン・シリンダークリアランスも0.00~0.02。。。
さすが、ァメリケン製クォリティー😥
このまま搭載しエンジンをかければ15分と持たないでしょう。
分解して正解でした。
オーナー様と相談し旧エンジンからパーツをドナーし組み込みます!
多走行エンジンということもありスラッジやオイル焼け多めですがリビルドより遥かにマシです!
旧クランクの各クリアランスを測定します。
もちろんメタルは新品を使用します。
各箇所規定値内に収まりました。
旧ブロックをエンジンスタンドに載せ腰下から組付けます!
クランクを組付けます。
振れもほとんど振っておらず優秀です!
クランクのエンドプレーも測定し、規定値内に収まってます。
ピストンを組付けます。
P/SBクリアランスは規定値にホーニング済です。
カムチェーン廻りを組付けていきます。
四輪はかなり久しぶりでしたので新鮮ですね。
ちなみに旧エンジンはスライダーが欠けてました💧
フロントカバーを組付けます。
規定トルクにて締結し徐々にエンジンらしくなってきました。
ヘッドはリビルドを使用し摺り合わせを施しこれにて完了です。
ヘッドに関しては問題なく安心しました。(クランク廻りがあんな出来やったので不安でした)
ヘッドをドッキングしました!
いい感じです!
タペット調整も済ませヘッドカバーを載せます。
オーナー様の方でバフ研磨に出されたカバーはご覧の光沢!!
メッキとは歴然の輝き!
22R-Eステッカーがよく似合います。
補器類を取り付ければ完成です!
当店では初の四輪エンジンオーバーホールでしたがテンションがあがりますね。
後日、車体に搭載しエンジンに火を入れ始動確認!
スムーズな吹け上がりに静かなアイドリング。
以前は始動時に白煙が出ておりましたが今は皆無!
カーイベントに間に合ってよかったです😊
エンジンは部品さえあれば直ります!
やはりエンジンありきです!
USトヨタ22R-Eエンジン完成です!