エンジンオーバーホール専門

菰野製作所

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三重県 N様 Z1 腰上オーバーホール 958cc化 完成

日記

前回からの続きのZ1の腰上組付け作業です!

ボーリング・ホーニングが終わりヘッドの組付け調整作業です。

 

 

 

 

 

 

前回でも話しましたがこの銅製のガイド!

ストリートユースならなおさら、レースであっても鉄製で十分です💧

Z系は7割?というてええほど銅製に打ち換えられているイメージです(個人の印象)

写真のような偏摩耗になるのがほとんどです。

 

 

 

 

 

 

 

このヘッドはシートカットもガイド交換時に施工しているので加工業者の手が入っています。。

EXガイドを抜くと2番と3番がアルミがかじっていました。

これは打ち込みが下手くそを意味します。

全体を均一に熱し加熱具合を把握していないのでこのような事になります。

今回はPAMSのSAガイドを挿入しクリアランスも適正に修正します。

 

 

 

 

 

 

 

シートカットは45°、70°加工の2面加工です。

ガイドに対し1/100単位で真円をだし加工していますので以前より完璧な精度がでています!

摺り合わせも完了し気密を確保します。

ヘッドはパワーを決定する最後の分岐です。

組手と加工の技術が必要とされる箇所です。

 

 

 

 

 

 

 

燃焼室のボリュームを測定し圧縮比を算出します。

以前の加工業者が深くシートを追い込んでいますのでVoは多目ですが問題ありません。

9.4:1で進めます!

圧縮比もそうですがバルブとシートの密着がかなり大事です。

 

 

 

 

 

 

 

ヘッド単体でタペット調整し大まかに合わせます。

ステムエンドも研磨し、最小シム厚は2.55ですので今後オーバーホールしても2回分余裕があります。

 

 

 

 

 

 

 

ピストンはPAMS68Φの958cc仕様です。

もちろんリング合口調整、バリ取りも実施しています。

 

 

 

 

 

 

 

ブロックを取付けます!

ボーリング・ホーニングも精密加工しておりますので摩擦も少なく非常に

スムーズなフィーリングになります。

 

 

 

 

 

 

 

テンショナーアイドラーは強化品に交換です。

純正は話にならないので💧

 

 

 

 

 

 

 

カムシャフトを組付けて最終のタペット調整をここでします。

当店の指定値での調整です。

全て適正値にしヘッドカバーをドッキング!

 

 

 

 

 

 

 

キャブとマフラーを取付けエンジンを始動します。

エンジンの排気音も力強く静かなエンジン!

入庫時とは比較にならないほど安定し振動も別物!

オーナー様も絶対気づきます。

当初は903ccの予定でしたがせっかくならと958ccに変更されましたが正解ですね😊

試走に行きます!

 

 

 

 

 

 

 

以前より明らかに静かでフィーリングも走りも全く問題ありません。

あとは納車を待つだけとなりました。

クラッチ交換もご依頼されましたのでオイル交換と同時に作業させていただきました。

精密加工と精密な組付けがいかに重要かと再認識した仕事でした。

Z1完成です!