三重県O様 Z1000MKⅡ エンジンオーバーホール
オイル漏れ修理で入庫しましたZ1000MKⅡになります。
三重県の某ショップで2年前に腰上オーバーホールをしたのですがヘッドとブロック面から漏れてきたので早速分解!
分解前にタペット測定、コンプレッション測定を済ましコンディションを把握します。
分解するとワイセコピストンです。。
それよりもやばかったのがヘッドガスケットが2ピースではなく一枚モノとセンターシールが組付けられていました。。。
よくこれで2年ももったなと。
某ショップの誤組みでほかにも影響がでてます。
分かりずらいかと思いますが、0.15ほど段差があります。
ブロックも0.1㎜ほど歪んでます。
あまりにも酷い状態なので某ショップに電話で問い合わせしたところヘッドは0.2ほど面研、シートカット、ブロックも面研。
普通こんなに面研しません。むしろ面研は必要以外しないものです。(チューニング、狙った圧縮比アップは別)
一番疑問のワンピースガスケットとセンターシールの併用に関しては無言を貫いてました。‟詳細はブログに書いてありますで”とのこと。。
まあ見るまでもない仕事ぶりなのでどのような加工をしたかだけを知りたかったので。
さらにチェックすると。。。
シートリング廻りのボツボツ!
これデトネーションです。。
リング廻りに空間があり(劣化や精度の悪い嵌合よるムシレ等)そこに熱が集中します。
そこが放熱せず、熱源になります。高温になった金属部分が異常燃焼の温床になり結果こうなります。
しかしここまで酷いのは稀やな~。
シートカットも市販の精度のでないカッターでグリグリやられています。(これが一番嫌です)
Zはシートリング、ヘッドの精度が悪くむしれ、リング廻りの崩落などがあります。
前店舗でどのような状態やったかは分かりませんが工賃をいただける仕事ではありません。。
結構な金額を支払ったみたいですが心が痛いです。お金払って壊されたようなものです。
Z系はショップやプライベーターなどを経てワヤクチャにいじられた車両がほとんどです!
今回はこのヘッドを生かす方向で修理しますがオーナー様に了承をいただきまして進めます。
Z系車両の中古はろくな車体がないことを前提で購入をしないとひどい目に遭います。
やはりエンジンありきです。
今日はここまで。