三重県Y様 SR400 エンジンオーバーホール
1983年式のSR400のエンジンオーバーホールのご依頼をいただきました。
中古で購入され、クランク・ヘッドからの異音があり長く安心して乗れるようにリフレッシュします!
40年以上前の車体になりますので色々くたびれてそうですね😅
早速分解します!
単気筒なので降ろすのが楽です。普段4気筒ばかりやってますのでね😅
ヘッドをばらしましたがカムベアリングがゴロついてました。
ここがヘッドからの異音の原因です😥
カムシャフトもかじっていますので全交換です!
まだ部品供給されてますのでありがたいです。
燃焼室もカーボンでいっぱいでシートリングもEX側がかなり荒れています。
シートカット加工とバルブも交換しますので問題ありません😁
バルブ端面もロッカーアームでコジており、むしれ傷がありましたので交換です。
カーボンを除去しました!
ヘッドの歪みもなく問題ありません。
腰下の分解にかかります。
クランクベアリングも若干のゴロつきがありましたので交換ですね。
消耗品はもちろん全交換です😅
オイルポンプカバーの一か所のビスがねじ切れましたので除去します!
正確にフライスに設置し除去します。
無事残存ボルトを除去できました👌
ねじ折れの修理は抜け穴と止め穴で手こずり度が変わります😥
ボール盤でできなくはないですが刃が逃げるのでミスすると泣くはめになります。。
ケースを洗浄しクランクベアリングを圧入します!
正確に真っすぐ圧入しないとケースをかじりますので慎重に。
圧入が完了しました!
クランク圧入の前に振れを測定します!
SR400はクランクのジャーナル径が左右で違うため旋盤で固定して測定していますが
これもセンターで押して芯を出すのですがクランク側を信用してはいけません😥
旋盤加工をされている方ならわかると思うのですが、シャフトの先端が芯が出ておらず
正確な振れ測定ができません。
芯が出てない状態でセンターを押して測定するとおもっきし振れます💧
それで‟修正が必要”となり不要な芯だし作業に至ってしまいます。
今回はセンターは使用せず片持ちで正確にチャッキングし0点をだし測定しました😁
LRとも0.01㎜で優秀!
これでケースに圧入できます。
圧入の様子です。
専用ツールがないと圧入できません。
しっかり座りとセンターを確認し真っすぐに。
なかから見るとこんな感じです😁
クランクケースは縦割りと横割りの2種類しかありませんが縦割りに慣れている私は
久しぶりの作業。テンションが上がります!
ミッションを組み込み!
Rケースをドッキング!
シャフトもスムーズに回ります👍
オイルポンプ、クラッチ、キックASSYを組みメカメカしくなってきました😁
ここまでくると次は腰上作業ですがヘッド加工がまだですので手待ちですね。