滋賀県 A様 Z1 腰上オーバーホール
お待たせしました!
続いては滋賀県よりご依頼がありましたZ1Aの腰上オーバーホールになります!
当店で一度オーバーホールしたお客様からの紹介で、ここ最近エンジンの調子が悪く
エンジンの回転数も落ち着かず、異音も発生しドッグ入りとなりました。
オーナー様はYoutubeもやっておられます!
Z系の動画をいくつかあげられている有名な方です。
早速作業にかかります!
あと携帯からPCに写真が移動できなくなり腰上分解写真が少ししかありません😥
申し訳ないです。。

ヘッドカバーを取り外すとIN側のカムスプロケがご覧の通りに。。
エンジンブレーキ時に異音が鳴っていたので発生源はこです。
で、原因はというとトップアイドラーの取付ける際に硬質ゴムのダンプラバーが天地逆組みされていました。。
母材側に鉄の面が当たってないとダメなのですがゴム面がヘッド側に当たっていてゴムがめりこんで、
トップアイドラーが上下に踊ってました😥
なぜIN側だけがこうなったのか?
時計方向にエンジンが回転するとして、クラッチを切ってシフトダウンしクラッチを繋げるとエンジンは慣性力でエンジンは時計方向に回ろうとし続けるのに対しタイヤ⇒MT⇒クラッチハウジング⇒クランクへと動力が伝わりタイヤがエンジンを回そうとします。
そして、クラッチを繋げた瞬間に逆方向に波打つようにカムチェーンが暴れます。
これが酷くなるとカムギアから脱線しむち打ちのような打痕を残すんです。
この逆方向のチェーンの暴れを抑えるためにチェーンテンショナーがIN側に装着されている理由です(エンジンが右回転の場合)。
左回転の場合は当然逆に装着されます。
今回の場合トップアイドラーが上下にガタついていたため、エンブレ時に真っ先に波打つ箇所がIN側の
カムスプロケだったということです。
このスプロケは使えませんので中古良品に交換です!

ヘッド側にも打痕。。
これは機能上問題ありません!
バリを除去すればヨシです!
肉厚があるので強度的にも問題なし!

#1EXのスタッドボルト雌ねじがバカになってましたのでヘリサートにて補修!

オイルパンを外すと金属片がちらほら。。
カムチェーンによる引っ掻きの残骸です。

綺麗に洗浄しました!

オイルポンプフィルターもゴミが詰まってましたのできれいに洗浄!

オイルフィルターも新品に交換しオイルパンを装着!

お次はワンウェイクラッチの交換です。
もう何年も使用しましたのでこの際に交換です!

ニードルベアリングも新品に交換!

ワンウェイASSYも新品です。

ここのフライホイールクロモリボルトは毎回新品にしないといけません。

続いてはシートカットです!
今回は30°45°70°の3面カットです!

バルブの摺り合わせが完了しました!

ヘッド単品にてタペット調整します!
エンド部もカットし厚いシムを使用できるようにしています。
ここが薄すぎると最悪割れます😥
シムにも剛性が必要ですから。

タペット調整中。
一番薄いシムで2.50で調整できました😊

ピストンは既存のワイセコでリングのみ新品交換です。
オーナー様と相談し今回はこれでいきます!

ブロックをドッキング!

強化アイドラーを使用します!

メタルガスケットを装着!

ヘッドをドッキングします!

ここで最終のタペット調整となります!
タペット調整の際、カム山がタペットに対しどの位置で調整すればいいかですが、私はカム山が
真上の状態で測定します!
各気筒とも当店の数値にて調整です!

このEXカムのエンド部ですが謎にカットしてありました。。。
ま、気にせず進めます!

キャブの油面チェックと修正です!
全気筒調整しました!

そしてエンジン始動!
安定したアイドリングに歯切れのいい音になりました!
ヘッドを修正し圧縮圧が回復するとパリパリと歯切れがいい音になります。
入庫前とは雲泥の差!
試走に行きます!

下から上まで問題なし😊
このあとオーナー様のもとへ納車し完了となりました!
燃費も上がり静かになったと言っていただきました、ありがとうございます。
Zライフを楽しんでいただければと思います😊
今回もエンジンありきと感じさせられました!
快適で不安なく乗るにはエンジンが第一です!
キャブ車はキャブだけキレイにすれば大丈夫!な時代は完全に終わりになりつつあります!
部品が供給され続ける限り当店はこの仕事を続けます!
Z1A完成です!