三重県T様 GPZ400FⅡ エンジンオーバーホール
本日はGPZ400Fのオーバーホールし600ccにボアアップします!
エンジンのかかりが悪く、かぶったみたいな症状で当店に入庫してきました。
試乗するとあきらかにパワーにがありません。。
大体察しはついてましたが#1、#2の圧縮圧力が1キロしかありませんでした。
バルブ押しとんなぁ~と思いながらバラすと押してました(汗)
カム山を真上に向けてもタペットが回りません。。
#1#2が二次エアーを吸ってましたので希薄燃焼によりバルブとバルブシートが超高温になり摩耗が促進するのが原因です。
摩耗したバルブがリフターを上昇させカムと接触するとバルブが開いたままになりアイドリングも不安定になります。
キャブのトラブルと勘違いしがちになりますが圧縮圧力の測定で特定できます!
このような車両はこれからどんどん出てくるものと思われます。
中古車両を購入の皆さんマジで気をつけてくださいね。
エンジンを降ろしました。
状態は良好です。
錆こそありますがボアアップしますので関係ありません。どんどんバラします。
オイル管理がよかったのでしょうメタルの状態も良好です。
今日はここまで。
間がかなり空いてしまいました😅
続きです
腰下の組付け開始です。
メタル合わせ、バリ取り、洗浄し消耗品全交換の基本作業をおこない当店在庫の550クランクを使用して
ケースを組付けオイルポンプ、オイルパンでフタをし腰上作業へと進むのですが後々エライことになるとは。。。
のちほど分かります😥
これから腰上作業へと移ります。
今回は400ブロックを使用しての550改600ですのでスリーブを入れ替えます。
スリーブの全高が違うので面研しなければなりません。
よってピストントップがデッキ面より飛び出すのでスキッシュエリアを調整します。
ジグを製作し切削します。
キャブを変えたりマフラーを変えるのも立派なチューニングですがエンジン内部のチューニングは知識と経験が不可欠です。
ノン知識でエンジンを組むとぶっ壊れる確率がグッとあがります💦
マージンをとりつつそのエンジンの諸元に見合ったエンジンを当店は創ります。
四輪に比べ二輪のエンジンの各クリアランスは詰める傾向にあります。
回転数も違いますしね。慎重に確実に😁
シートカットとすり合わせが完了しました😁
オーバーホールの際は必須項目です。
ここでほぼ決まってしまう大事な場面。
ヘッドをドッキングし。
ヘッドカバーを取り付けエンジン点火❗
ん?
え!!??
写真はだいぶ飛びましたがテーパー部がまさかの変形😭
組付け前に曲がり測定はもちろん済ませていましたがまさかテーパーのクラックには気づきませんでした。。
フライホイールを締め付けた際微視的なクラックがあったのでしょう見事に曲がりもう一度分解組付け!!!
もちろん良品クランクに交換です。
無事にエンジンに火が入りました😀
400にはない野太いサウンド!最高です!!
しかし今回はイレギュラーで参りましたが結果良ければヨシです❗
あとはFCRを取り付ければ完成ですが部品入荷待ちまでノーマルキャブで各部点検します。
あともう少しです。