三重県 H様 ゼファー750 ワンウェイクラッチ修理
今回は91年式のゼファー750のワンウェイクラッチを対策品に交換します!
最初のスタート時は問題なく始動するのですが、エンジンが温まると”ギャラララララ!!”
と滑るとのことでドッグ入りです。
ゼファー750の前期モデルは3個のローラーでワンウェイ機構が構成されておりますが
後期タイプの全周ローラータイプに交換しセルスタート時の滑りを解消させます!
GPZ900R、FX2・3・Z650も同様です。対策品で対応可能です!
チェーン・スプロケット交換もご依頼されましたのでそちらも併せて行います。
まずはクラッチを分解。ゼファー750純正のクラッチが入っていました。
ターボクラッチに交換したいところですがノーマルですしまだ山がありましたので
このままいきます。
オイルパン、オイルポンプを外すとワンウェイ本体が見えます。
外していきます。
こちらが前期タイプのワンウェイクラッチです。
一度滑りだすと絶対症状は直りません即交換をおすすめします!
こちらが対策品になります!
これで滑ることなく始動でき安心してスタートできます
中のダンパーゴムも新品にし組上げます。
以前のブログにも挙げておりましたがここは前期シャフトを使用する場合
加工が必要です!今回ももちろん加工し組付けます
無事装着できました!
車載状態での作業なので少々やりにくいですがこの状態で交換できるのでかなりありがたい
ゼファー1100やGPZ900はエンジンを降ろさないと交換できません
オイルパンもガスケットカスを除去し洗浄!!
綺麗になりました
オイルフィルター、Оリングも新品に交換します!
ここでよくあるのが、スプリングとワッシャーがフィルターと逆に装着されている
車両がちょくちょくあります
バネとワッシャーでフィルターを押して密着させる構造なのでお間違いなきよう。
クラッチカバーを取付けエンジンを始動し試走しましたが滑ることなく始動できるまでになりました
当店に最近問い合わせで多いのが、他の店舗に修理依頼の電話をしたら断わられた、カワサキ車は無理
と返事をされたなどがあり困っておる相談です。
当店は三重県北部で営業していますがこの地方でもバイク屋はどんどん減ってますし
まともに診てもらえる店舗はハッキリ言いますがありません
能書きでべしゃりだけの店主、メカニックも散見されます。
そもそもオートバイはもとより機械を理解していない店が多いですし、アフターフォローも皆無な
店がほとんどかと私は思っています。
売りっぱなしの店舗、作業場を見てホームセンターで買い固めたような環境でしたら要注意です。
これからの時代、ますますオートバイ屋は減少します!(先細りな業界は間違いありません)
確かな整備技術とサービスができる店舗こそ永続的に生き残ると思っています。
当店舗も勤勉を怠らず邁進します!休日なんかいりません!!!月月火水木金金です!!!!
チェーン、スプロケを外しました。
山が減っており交換時期ですね。
サンスター3点セットに交換します!
交換完了!
エアクリーナーもご覧の状態。。ブローバイが多くエアクリ内に上がってきてます。
エンジンを完全にオーバーホールするとブローバイなどほとんど出ません!
シリンダーからのリークですね。おそらく錆、摩耗は絶対あります。
トップブリッジの塗装と三又の塗装もご依頼されましたので取り外しました。
グリスも切れた状態でレース部も打痕がありましたので交換です!
新品のベアリングとシール類一式交換します!
半艶塗装が終わり組付けます。
ステムのプリロードも適正なトルクで締め付けます。
マフラーも耐熱塗装し少しでも見栄えをよくしました。
フロント廻りを取付けてマフラーを組付ければ完成です!
肝要のワンウェイクラッチも一切滑ることなく機能しています
オーナー様お待たせしました!
ゼファー750完成です!