Z2 シリンダーボーリング加工 スリーブ挿入
かねてより作業を進めておりましたZ2のシリンダーボーリング加工です。
746ccから867ccにボアアップします!
今回はブロック下面の歪みが大きく最低限のツラ引きです。
ひっくり返してブロック内をボーリングします。
このブロックも例に漏れずプラス目の寸法。ゆるゆるです。
Zはこの精度がスーパー当たり前ですので驚きません😅
当店は他店で行う加工と違い縦横の寸法がバチバチに精度がでます。
そしてバイク業界(四輪も?)でこの先ますます深刻化されるのが内燃機加工職人の大幅な減少です。。
ただでさえ職人が少ない上に若年者の機械加工現場離れも相まってこの先内燃機加工さえ危うく
なるという状態。。技術継承がうまくいかないのか何なのか。とにかくいません😥
僕はこの先何十年と修理文化を根付かせたいという思いがありますが機械加工、内燃機加工は
高額費用がかかります。ですがエンジンは高精度で加工、組付けすれば直ります。
国内のほとんどのショップはモノを業者に送り、加工が終われば届くという流れが大半ですので
加工現場を見ていません。
出来たモノを測定もせず、そのままポン組みするショップはザラです。(これは本当です)
当店は加工先の社長と僕と二人で寸法を確認し合い、加工の状況をリアルに確認しながらの作業になりますので、ふとしたイレギュラーも迅速に対応できます。
まずエンジンの組手側が把握しているのが大前提ですが。
オーバーホールにだしてすぐ壊れるような店は大半上記に当てはまります😅全てとはいいませんが。
続きです。
スリーブを挿入しました。
PAMSのESTスリーブになります。
言葉にするとあっという間ですがかなり時間と手間がかかってます😅
嵌り代も当店指定の数値です。
上面も最低限面研しております。
スリーブ内を指定の寸法までボーリングします。
このスリーブは一般的なスリーブより硬くアフターマーケット品としては優秀です。
スリーブ圧入後も再度芯だしはもちろん行っておりバチバチに寸法はでています。
ホーニング加工からあがりこれにてブロックの加工は終了です。
シリンダーゲージにて測定し、各気筒とも完璧です!
ピストンを組付ける前の状態。
各部バリ取り消耗品も新品です。
ピストンを組付けます。
ブロックを組付けてひとまずここまで。
ながながと書きましたが、しかし現在の旧車の価格も何とかなりませんかね💧(四輪も)
Z系もザッパー系もですがエンジンの機能価値だけでみたら30万もしない価値と僕は思います。
この先の価格はだんだん下がり14,5年前の価格に落ち着くかなと見ていますが。。
70万以内で素軽く購入できる時代がくることを切に願います。
ではでは。